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大人の女にこそモテ願望は必要なのかも



「30を超えたら女はおしまい」。

20代前半の頃、本気でそう思っていた。 40代なんてなおさら。 いや、むしろ「女」という生き物ですらない、と。

しかし、47になった今、よくわかる。 あれは全くもって間違いだった、と。

女は灰になるまで女。

そんな言葉をよく聞くけれど 本当にその通りだと思う。

それが幸せなことなのか、不幸なことなのか、 正直わからない。

私の周りの30代後半以降の女性は 未婚であろうと、既婚者であろうと 「もう女だってこと忘れちゃったー。 男なんてめんどくさいだけー」と 声高に言う女性も少なくない。


そして、かくいう私も そう、のたまわっていた時期がある。

31歳。長女を出産して 激太りし、肌もボロボロになった時期。

その時私は考えた。 「女というステージに立とうとするから 気になるんだ。 もう、子供も産み、好きな仕事もして 手に入れたいものは全て手に入れたじゃないか。 女というステージを降りよう。 そうすれば気にならないし、 傷つかない」と。

しかし、それは浅はかな現実逃避に過ぎなかった。

日に日に外見が醜くなっていく自分に 今度は自分の心が醜くなり始めた。

いろいろなものを妬み、羨み、卑屈になり、 ネガティブにこもっているうちはまだ救いがあったが それが攻撃に変化しそうになり始めた頃、 「このままでは、自分が自分を嫌いになってしまう。 あと何十年も嫌いな自分と生きていくなんて耐えられない!」と 自分の内なる「欲望」に目を背けず向き合ってみた。

「佳恵、お前はどうなったら、そのネガティブスパイラルから 脱出できるんだ?」 「うん。。。きれいになって、ちゃんと異性に女性として 見られたい」 「だって、お前はもう結婚もして、子供だっている母親なんだぞ?」 「そうだけど、母である前に、妻である前に、女性だもん」 「まあそうだけど、今、そんなに太ってて、肌も汚くて、綺麗になるって言ったら、相当努力しなきゃだぞ」 「そんなのわかってるよ。でも、嫌いな自分で生きていくことの方が耐えられないよ」

と、私の中で、天使と悪魔が話し合い、

頑張ることに。


結果、毎日の食事制限から運動、スキンケアまで 相当努力をし、1年かけて10キロ減、肌もピカピカになった。

すると、不思議なことに 男性から食事に誘われたりする機会が増えた。

久しく、女というステージを降りていた私は 最初面食らったが、 異性に女性としてみてもらえるということが こんなに嬉しく、日々のハリにつながることに驚いた。

長く携わっていた20代女性向けのファッション雑誌の編集者時代、 私は、その雑誌のフレーズを 「めちゃモテ」とし、部数を伸ばしたものだが 「モテたい」という欲求は 大人の女にこそ必要なものなのかもしれない、と思う。


趣味、人間観察。

仕事柄、日々、本当に多くの女性に出会い、 男性雑誌で長きにわたり恋愛相談連載を持っていた私が、 この連載コラムでは 日々、目にする 「イタイ大人女子」「ステキな大人女子」について 語っていきたいと思う。

反面教師にするもよし、 学んでみるもよし。

このコラムを読むことにより少しでも みなさんのお役に立てば嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします(^_−)−☆

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