容姿端麗なのに、仕事ができる人なのに、書く字を見て、残念に思うことってありませんか?キレイな字は、好感度が高いもの。実は、ちょっとした心得でぐんと綺麗な字を書くことができます。今回は書道8段を取得している筆者が分かりやすくお伝えします。
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パソコンや携帯電話の普及で文字を書く機会が減っている中、字を書くことに苦手意識を持っている人が増えているそうです。 会社でのメモ書き、お礼状、手紙などの字がキレイだと、好印象を与えます。 キレイな字へ近づくために心得ておきたい手書きの基本について、ご紹介していきます。
キレイな字の書き方★基本中の基本!
キレイな字を書くのに1番大切なのは、丁寧に書くことです。
ゆっくりと丁寧に書く。そのことを意識するだけでも、思いのほかキレイな字を書くことができます。
「字」には、精神状態が現れます。
心を落ち着かせて、丁寧に書いてみましょう。
また、目と頭をしっかりと使いましょう。 書き始めの位置や、形をしっかりと確認し、書き終えたら、お手本と見比べてみましょう。
正しい姿勢を確認しよう
バランスのよい字を書くには、正しい姿勢が大切です。 背筋を伸ばし、肩に力が入らないようにします。 机から握りこぶし一つ分あけて、座りましょう。 紙の中心とおへその中心をそろえます。 左手は軽く机の端に置きましょう。 左肘が机につくと左肩が下がって体が左に傾いてしまい、姿勢が悪くなります。 肘はつかないようにします。
正しい持ち方は、それだけでも美しい
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食事の際、意外と目につくのが、お箸の持ち方。
お箸の持ち方がキレイだと、それだけでも、とてもスマートで美しく感じさせてくれます。
字を書く際もペンの持ち方は、印象を大きく左右します。
正しい持ち方は、お箸をイメージするとよいでしょう。
ペン先から3cmぐらいを親指と人差し指でつまみ、ペンの横を中指で支えます。 正面から見ると、親指、人差し指、中指が三角形になるようにします。 手のひらにピンポン玉一つ分くらいのあきを作るとよいでしょう。 力を入れず軽く握りましょう。
平仮名は正しい形を覚える
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平仮名には正しい形があります。
それを覚えれば、圧倒的にキレイな字を書けるようになります。
覚えるなんて大変!と思うかもしれませんが、平仮名はたったの48文字です。
見本を見て、とにかく正しい形を覚えましょう。
もう少しヒントを! 平仮名の基本は、「三角形」「正方形・台形・円」「長方形」といった形(型)に分けられます。 例えば「す」は、字の外側を線で囲むと逆三角形になります。 このように、形(型)におさめることで、動きや流れが出たり、安定感も生まれます。 全体的になめらかな線を書くことを意識しながら練習をしてみましょう。
横画は右に6度上げる
横画は軽い右上がりが基本となります。 具体的には、右に6度上げます。 横画は字形の安定に関係します。 「書」という字のように何本も横画がある字は、字がうるさいイメージになります。 その場合は、1本だけ長くするとそこが強調されてスッキリとし、字形が安定します。 また、長い横線を少し反るだけで、傾きが抑えられ字が安定する場合もあります。
縦画は真下に
縦画は文字の形を決める重要なポイントです。 垂直に書くように意識しましょう。
文字の中心を意識する
部首の「もんがまえ」がある字は、中の字を中心に揃えます。 「青」という字のように、2階建ての字は、上下の中心を揃えます。 「うかんむり」は、狭く、「あめかんむり」は、広く書くと、文字が安定します。
「とめ」「はね」「はらい」を意識する
「とめ」「はね」「はらい」を意識するだけで、文字の印象が変わります。 「とめ」は確実に止める。「はね」と「はらい」は、力の抜き加減を意識していきます。 線が徐々に細くなるようにしましょう。 このような字は、それだけでも丁寧な雰囲気が生まれて、美しい文字へと近づけます。
右下重心法
右下を落とすことでバランスをとり、落ち着いた印象の字になります。 具体的には、右下にくる縦線の終わりを引っ張ります。 また「夫」という字の場合などは、右払いを引っ張ります。
文章全体の印象をアップするために
文字の間隔を均等にすると、統一感が出てきて、文章がキレイに見えます。 また、漢字・カタカナ・平仮名と、それぞれ書く大きさを意識します。 漢字を「10」とした場合、カタカナは「8」、平仮名は「7」が、ベストなバランスです。
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基本的な心得をマスターしたら、あとは練習するのみです。 よく使う字を繰り返し練習したり、日頃会社で書く日常的なメモも美文字を意識して丁寧に書くように心がけていきましょう。
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