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ヘアメイクアップアーティストに教わる基本のヘアドライ

一生懸命頑張っているつもりなのに、なぜだか決まらないヘアスタイル。それは、スタイリングする前の基本的な髪の乾かし方に問題があるのかも。ヘアメイクアップアーティストに、気になる基本のヘアドライをレクチャーしてもらいました。

スタイリングは髪の乾かし方で8割決まる!!

毎日のことだから、なんとなく髪を乾かしていますがスタイリングがイマイチ気に入らないなんてお悩みの方。

それはもしかすると、髪の乾かし方に問題があるのかも・・・!?

本日はヘアメイクアップアーティストの杉山木綿子さんに、髪の乾かし方を教わってきました!


Q.ヘアスタイリングで1番大切なプロセスはなんですか?


A,髪の乾かし方です!

ブラシを使ったブローが出来ないから、髪が綺麗にまとまらないと思われている方が多いのですが、じつは髪の乾かし方でほぼスタイリングが決まる!と思って良いほど大切なプロセスです。

ブラシを使ってブローが出来るという方でも、乾かし方が間違っていたら、 『ブローした時は決まっていたのにぃ〜』 と、時間が経って崩れてしまうことも。

特にボリュームとツヤが欲しい方は、乾かし方ひとつで断然違いが出ますよ!



『濡れた髪はなるべく早く乾かす!!』

みなさんもご存知だとは思いますが、濡れた髪はなるべく早く乾かしましょう!

濡れた髪はキューティクルが開いていて、とても無防備な状態です。 ドライヤーが髪を傷ませるイメージもありますが、濡れっぱなしの髪の方が髪の毛は傷みます。

しかも、濡れている状態は雑菌が繁殖しやすい環境で、洗濯物の生乾きと同じで頭皮の嫌な匂いの原因にもなります。

スタイリングの面でも、ボリュームやツヤが欲しいのであれば早く乾かしてあげましょう!

速乾性や吸収性の高い機能的なタオルを使って、タオルドライするのも時短になって良いですね。


例外もあります!


パーマのウェーブを楽しみたい方、髪の癖を生かして束感のあるヘアスタイルをしている方の中で、全部乾かしてしまうと理想の毛の動きが出ない方は、アウトバスとリートメントをつけてキューティクルを補ってあげれば、ドライヤーで乾かすのは根元だけ、毛先は自然乾燥でかまいません。


Q.濡れた髪をコーミングしても大丈夫ですか?


A,おすすめできません!

先程も説明した通り、濡れた髪はとても無防備な状態です。 その状態でコーミングしてしまえば、キューティクルを余計に壊して髪のダメージに拍車をかけることに。

コーミングしたい場合は、かなり目の粗い櫛を使用してコーミングするか、またはアウトバストリートメントでキューティクルをコーティングしてからにしましょう。


Q,アウトバストリートメントの選び方を教えてください。


A,髪質に合ったテクスチャーのアウトバストリートメントを選びましょう。

主なアウトバストリートメントの中で一番重いテクスチャーなのは、クリーム系、次にミルクやオイル、そしてムースで、最後にミストやスプレーです。

もちろん商品によってクリームなのにミルクより軽いとか、アルガンオイルは軽く感じたけれど、椿オイルは重く感じるなど様々です。

手に取ったテクスチャーで、ご自身に合うものを見つけてくださいね。


参考までに。


ボリュームダウンをさせたいのであれば、重いテクスチャーのクリームやオイルを。 ボリュームアップさせたいのであれば、サラッとした軽いテクスチャーのものをセレクトしてみてください。

個人的にはオイルが一番使い勝手が良く、どんな髪質にも合わせやすいと思います。


基本の乾かし方


美容室で髪を乾かしてもらった経験のある方なら分かると思いますが、美容師さんが髪を乾かすときは縦横無尽に髪全体がまるでお祭り騒ぎのごとくいっきに乾かします。

これはパフォーマンスではなく、きちんとした理由があります。

この乾かし方は、髪の生え癖を無くすように風を当て、生え癖ゼロの土台作りをしています。 例えば家を建てるときに、土台になる土壌をしっかりと均さなければ、建てた家は真っすぐにはなりませんね。

それと一緒で、癖毛の方も直毛の方も生え癖は必ずあるので土台作りが肝心なのです。


前髪の乾かし方

多くの方の一番生え癖が出やすいのはフェイスラインです。

これはフェイスラインの毛が細いのと、耳周りの毛は耳があるために後ろに向かって生えているからです。

したがって、前髪があるスタイルの方は乾きやすい前髪から乾かしましょう。

上からドライヤーを当てて、指はカップを持つ形のように開き、地肌を左右にこする感じで乾かします。


全体の乾かし方

まずは生え癖をゼロにする土台作りなので、分け目も毛先のことも考えず、根元を乾かすことに集中してください。

後ろから前に向かってドライヤーの風を当て、根元に空気を入れるように毛を起こしながら乾かします。 すると、毛は「前へ習え」の方向へ向かうイメージになります。

難しいと感じたら、下を向いて乾かすとやりやすいかと思います。

手は前髪の乾かし方と同じように、カップを持つように指を開き、根元に風が入るようにドライヤーを当ててください。

癖毛を伸ばしたい場合、生え癖が強い箇所は髪を少し引っ張りながら乾かしてあげましょう。

毛先は根元に比べて量感を少なくしているスタイルが多く、傷みにより乾燥しやすくなっています。 根元を乾かすだけで毛先にも風が当たってしまうので、毛先のことを意識しなくてもこの時点でだいぶ乾いている状態です。

この乾かし方で全体の8割を乾かしましょう。(髪が少し湿っているかな?くらいを目安にしてください)


最終ステップで形作り


今度は髪の上からドライヤーの熱を当て、キューティクルを整えてあげます。 すると驚くほどツヤが出ますよ。

分け目もこの時点で決めましょう。

上から熱を当てながら、内巻きにしたいなら内巻きにねじりながら。 後ろに流すスタイルにしたいなら、前から後ろへ。

最終的に持っていきたい場所へスタイリングしていきます。

髪の手触りでキューティクルが閉じた、髪がまとまった感覚を感じられるはずです。

ぜひ、乾かし方を意識しながらトライしてみてください。

『ヘアスタイルが決まった!! 』

そんな日は、いつもよりもっとハッピーに過ごせますものね。


杉山木綿子

ヘア&メイクアップアーティスト

東京ヘアメイク専門学校卒業後、六本木美容室で2年勤務。 NYCに渡米、Hair&makeup furbishで9年間勤務。 2009年に南麻布でhair&mekeupのプライベートサロンを設立し、現在に至る。

カット等のサロンワークに加え、雑誌やTV、舞台など、ヘアメイクの経験多数。

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