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足腰・お尻の血流を整えて、夏こそ冷えないカラダになる。

春〜夏にかけて湿度が増えるこの時期や、生理前になるとむくんだり、足腰がだるく感じる時は陰(Yin)ヨガがおすすめです。「陰ヨガ」とは、静止ポーズをじっくりと時間をかけて保つ「待つ」タイプのヨガのこと。血流とリンパの流れをスムーズにして、潤いのあるバランスの良い美しさをつくってくれる陰ヨガポーズをご紹介します。

普通のヨガとどう違う?「陰ヨガ」とは


「宇宙の万物は全て陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という説があるように、ヨガの動きにも「陰」と「陽」があるのをご存知でしたか?基本的にはどんなタイプのヨガにも陰と陽の2つの要素がありますが「陰ヨガ」とは、身体を鍛えるヨガではなく、静止ポーズをじっくりと時間をかけて保つヨガのこと。

陰という概念には「充足する、回復する、潤う」という意味があるのです。


冷えと「股関節」の柔軟性


陰陽を人間の身体で例えると、おへそから上が「陽」おへそから下が「陰」になります。陰ヨガは主に、下半身にフォーカスし、重たく沈むよう、大地に根を張るようなポーズを行います。また、上半身は肩や、肩胛骨を大きく開き、完全にリラックス。この時に陰と陽の流れるエネルギーの間にあるのが「股関節」

この股関節が滞っていると、上半身と下半身の巡りがうまく流れないのです。 冷えは末端だけをマッサージしたりほぐすのではなく、身体全体の巡りが大切になってきます。


35歳からは人生に「陰」を取り入れる


10代、20代の頃は、外へ外へと刺激を求め、仕事もプライベートも心身ともにアクティブであることは大切なこと。外に幸せを求めていけば、案外簡単に見つかったような気もします。ですがある時期を過ぎると、外側には見つけずらくなります。心からしあわせと感じる充実感や満足感は、自分の中で作っていかないと、空虚感は埋まらないのです。

ゆっくり身体と向き合う、どっしりと「自分自身を根付かせる」という作業が、心の充実感にも繋がっていきます。

自分自身を「待つ」という感覚


私自身は昔から、なんでも白黒はっきりさせたい。行動も決断も早いタイプの人でした。どんな状況においても、進もう、進もう、前に進まなけらば!と思っていた自分。「ただ、そこに留まる」という事は、なんて難しいことなのー!とヨガを通して学びました。陰ヨガは、前に進もうとか、もっとストレッチを深めようとか、そんな能動的な意識を持たずに、自分を「待つ」ことを、味わう練習でもあるのです。

「陰を知るには、陽を理解しなくてはいけない。逆も同じ。」緊張の多いスピード社会において、力を抜くことを忘れてしまった私たちに、陰陽のバランスを整えてくれる、ヨガのポーズをご紹介します。


太腿・お尻・腰をゆるめる、ローランジ&ピジョン(鳩)ポーズ

1、四つん這いになります。

2、息を吸いながら、右足を両手の間まで前方へ踏み込みます。息を吐きながら、ゆっくりと骨盤を地面に押し下げるように、左太腿の前側が伸びているのを感じます。

3、右腕を、右足の内側に入れます。この時、右足は少し外側にずらします。息を吸いながら、もう一度骨盤をゆっくりと下に押し下げます。肩と顔の力を抜いて、はあ〜と口からため息を吐くように、リラックス。深い呼吸を5〜6回します。

4、余裕のある人は、肘を床について指を組みます。組んだ手の上に額をのせて、目を閉じます。深い呼吸を5〜10回ゆっくりと繰り返します。反対側も同様に行います。

5、四つん這いに戻り、息を吸いながら右足を後方へ蹴り上げます。

6、息を吐きながら、右膝を前で折り込むように、右手首の前に右膝を置きます。左足はゆっくりと後方に、膝を伸ばしていきます。

7、左右の骨盤は平行に保つようにします。この時、右お尻が床から浮いている。骨盤が左に傾いていると感じる時は、右のお尻の下に「クッション」を置いてバランスを保ってあげましょう。額を手の上に置いて、このまま1分〜できる人は5分程、深い呼吸で静止します。反対側も同様に行います。


Breath Deeply おわりに


”今に留まる”練習を深めていくと、自分を待つという感覚から、人に対しても待ってあげる。余裕を持つことができるようになる心の広がりを、感じるかもしれません。おへそが坐骨に向かう。股関節に空間が広がる。坐骨を重たく感じる。ポーズが深まるのを待つ。心と身体の深部に効く陰ヨガ、自分のための静の時間。リラックスタイムとして試してみてくださいね。

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