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スローエイジングなひとたち 渡辺佳恵さん×岸紅子さん

素敵に楽しく年を重ねている、まさにスローエイジングなひとたち。今回の特集インタビューでは、本サイトに「渡辺佳恵のイタイ大人女子、ステキな大人女子」を連載中の渡辺佳恵さんと、ホリスティック美容家として自然治癒力を高めるライフスタイルを現代女性へ伝承するNPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事の岸紅子さんにお話をうかがいました。プライベートでも仲良しのお二人が語るスローエイジングな生き方はタメになることばかりです!

SA編集部:本日は、よろしくお願いします! お二人は普段どんなお話しをされているのですか?

渡辺佳恵さん(以下、佳恵):基本的には仕事で会うというよりは、プライベートで会う事の方が多いような気がします。 これからどんなことをしたいか?どんな風に生きていきたいか?みたいな話をする事が多いですね。

岸紅子さん(以下、紅子):あとは、健康や美容の情報交換みたいなことを話したりしますね。 どこの何がいいよとか、どこの誰先生がいいよ、みたいなことも話しますね。 そして、子供の話しとか。

佳恵:年は違うけど、二人とも女の子のお母さんなので、色々と相談しあったりしていますね。


SA編集部:失礼ですけど、いまお二人はおいくつになられますか?素敵に年を重ねている女性の方は、年齢不詳なので…。

佳恵:私が今年48歳の学年になります。

紅子:私は今年42歳ですね。

佳恵:じゃあ、学年で6つ下ということですね。

SA編集部:いまお二人に年齢をお聞きした時に、堂々と即答されましたね。 普通、女性の方に年齢をお聞きすると、躊躇される方もいると思うんですが… 年をとるのが嫌だって感じたことはありますか?

佳恵:私は子供を産んだのが31歳の時だったので、31歳から33歳くらいまでが一番嫌でした。 子供を産んだ時に、すごく太ってしまって、、、。その時に、このままおばさんになってしまうのかなって 寂しくなりましたね。 仕事柄、まわりに20代前半の女の子に囲まれている環境だったので、なんとも言えない絶望感や失望感を感じていました。 でも今となっては、年を重ねるのが嫌だなって感じることはなくなりましたね。(笑)

紅子:年を重ねていったとしても、きちんと自分を保っていたとしたら、女性としてすごく価値がでると思うんです。 だから私は、自分の年齢を隠すことなく話します。 もし、「えっ」ってびっくりされることがあれば、嬉しいじゃないですか。(笑) だから、きちんといまの自分をキープしたいと思っています。 そして、50歳の私ってどうなっているかな?って楽しみにしています。 だから色々と良いと思うことを実践していって、自分をキープしていきたいですね。 「老いていく価値」ってあると思うので、そういう意識で年を重ねていきたいですね。


佳恵:私は、自分の嫌いなところをなくせばいいと思っていて、、、。 33歳くらいの時に自分のことが嫌だなって思っていたのは、自分自身を醜いと感じていたからなんです。 なんか、子供を産んでから色々なことを諦めかけていて。 でも嫌だなと思っても、私は私だからしょうがないじゃないですか。 だから、嫌だなって思うことをひとつひとつ減らしていこうって考えたんです。 そのために、痩せる努力をしたり、肌のことを勉強したり。 それまではファッションのお仕事をしていたのですが、エイジングを意識するその年になって、はじめて美容に関して興味をもったんです。 それでいうと、今の自分はすごく許せないんです。もっと色々と頑張れるような気がするんです。 でも、いいところも悪いところも私なので、自分のことを認めて、自分に自信を持ちたいなと思っています。 若い時の方が肌もピチピチだし、痩せていたし、でもその時の自分よりも今の自分の方が好きだと感じているし、そう思える自分でいられる努力をしながら カッコよく年を重ねていきたいですね。

紅子:年を重ねていくと、その人の生き方が顔にでてくると思うんですよ。 いつも怒っていたら、怒った顔のシワができていくし。 とにかく自分自身を認めて、好きになるっていうことがとても大事なことだと思います。

SA編集部:お二人とも自分のことを素直に好きと思えることが、素敵に年を重ねていらっしゃる理由なんですね。 そういう共通点があってお二人が意気投合されているんですね。

佳恵:紅ちゃんとは、根っこの部分ではすごく共感できる部分もあると思うのですが、 働き方とか、生き方とか、趣味趣向とか、、、私と紅ちゃんでは、少しずつ違うと思うんです。 紅ちゃんは、知的でアカデミックで、そして、上品な感じでしょ。 私は、とにかくがむしゃらに働きたいタイプなんです。(笑) なんで、こんな二人が意気投合するかって考えると、きっと私たち根っこのところで大切にしていることが似ているからだと思うんです。 例えば、食べるものに対して非常に大切にしているところだったりとか、心持ちだったりとか。 大人になって思うのは、「ときめくってことは良いことだよね」っていう話しをできる人とできない人がいると思うんです。 日本だと少し照れてしまうような、でもフランスでは当たり前のような話しを、できる人とできない人がいて、 私はそういう話しができる人とじゃないとうまくお付き合いができないんです。 変な意味じゃなくて、死ぬまで「女の人」でありたいなって思うんです。 紅ちゃんとは、そういう根幹の考え方のところで、少し似ているのな…と思っています。(笑) あと、大人になって友達として一緒にい続けるには、相手に対して「リスペクト」する部分が必要かなって思うんです。 若い頃って、同じ環境とか趣味が一緒とか、ただ寂しいからとかだけで一緒にいることが多かったような気がして。 でも大人になると、自然と自分の生活リズムが作られてくるので、相手に対してどこか「リスペクト」できる部分があった方が 一緒にいられるような気がするんです。 まさに紅ちゃんは、私にとってすごく「リスペクト」できる女性だから、仲良くしていたいなって思うんです。


紅子:私も同感ですね。(笑) 私も年齢を重ねてきて、これから限られていく時間の中で、意味のあることをしていきたいんです。 おこがましいですけど、少しでも誰かの役にたちたいという気持ちがあるんです。

佳恵:確かに。これをすることで少しでいいから誰かの役にたちたいって気持ちが強くなってきましたね。 だからこそ、意味のあることをしていきたいなっと思うんですよね。

紅子:そうですね。 そして、そこには経済的な効果を求めないようなタイプかもしれません。

佳恵:確かに。私たち、似ているのは、お金に執着しないところですかね。 残念なんですけど…(笑)

紅子:(笑) でもお互いに、楽しいことだったり、仲間だったり、そういう意味での豊かさはたくさん持っていると思うんです。 私は佳恵さんを見ていて、「とにかく真っ直ぐな人だな」って思っています。

佳恵:すみません(笑)

紅子:本当に、心地良いくらい真っ直ぐな人だなって。(笑) この人は、嘘をつかないなっていう信頼感があって、それはとてつもなく大きいですね。 その信頼感あるから、長く良い関係性も続けていられると思うし、何か困ったことがあったら、 「佳恵さん、ちょっと相談に乗ってくれます?」って素直に言えますし。

佳恵:自分ではわからないです(汗)


SA編集部:最近お二人でお話ししたことって、どんなことなんですか?

佳恵:うちの会社はHBAの会員で、先日行われたHBAのイベントにお邪魔した時に、「三五八漬」のワークショップを体験させていただいて。 昔ながらの漬け床に、お野菜とかお魚とかお肉を漬けるというものなんですけど。 お互いに食べるものはとても大事にしているし、よく話しますね。

紅子:私は、本物の調味料しか使いたくないんです。できれば変なものを摂りたくないと思っています。 もちろん、人にプレゼントするにしても、すごく気を遣いますね。 あと、いつも二人で盛り上がるのは、発酵食の話しですね。味噌とか醤油とか漬物とか。

佳恵:私も紅ちゃんも、自分で味噌とか醤油とか作るんです。 この前に体験したマルカワ味噌さんのワークショップは、すごく楽しかったです!

紅子:私たちの共通認識として、人間の体は細胞で作られていると思うんですが、 そのスタート地点は、小腸から吸収される栄養なんですね。 だから、腸の状態がどれだけ良いか悪いかで、健康を保てたり病気になったりとか、肌の調子が良いのか悪いのか、全部決まってくると思っているんです。だからこそ、すごく気をつけています。

佳恵:紅ちゃんとは、そういう情報交換をして、勉強させてもらっています。(笑)


SA編集部:スローエイジングのWEBサイトでは、5つのカテゴリーで記事を配信しているんですけど、 そのカテゴリーの中で、お二人が気をつけていらっしゃることってどんなことですか?

紅子:BEATYでいうと、うちのHBAではインナービューティーとかストレスケアとかを検定で勉強してもらっていて、 どちらかというと内的な美容にフォーカスしています。 だからといって、ファッションは全く気にしません、、、ということではなくて、アウタービューティーも楽しむことは 大切な要素だと思っています。

佳恵:それでいうと、お互いに生活はとても質素なんです。 外食より内食がすきだし、自分で味噌や醤油も作るし。 そういう話しだけを聞くと、すごくナチュラル志向な人に思えるかもしれませんが、、、 私たちのマインドはナチュラル志向なんですけど、女性として外見も楽しんで生活したいと考えています。 だからファッションはファッションで楽しみたいですね。 紅ちゃんとは、そのバランス感も似ているかもしれませんね。そういうバランス感ってすごく大切だと思うんです。 あまりストイックになりすぎるとよくないですしね。 そういえば、この前、紅ちゃんのFB見てたら、ケーキ食べてましたよ(笑)


紅子:私だって、ケーキを食べますよ(笑) 基本的には体に良いことをしたいんですけど、たまには自分を甘やかすこともありますね。 食べ物に関しても気を遣っていますが、美味しくないと続かないので、やっぱり味も重要ですよね。(笑) 私は、自分の活動を通じて、みなさんにライフスタイルシフトをしてほしいと考えているんです。 だからこそ、自分自身ではあまり視野を狭くしないように心がけています。 オーガニックを追求していけば、オーガニックだけではなく、その栽培方法までこだわりたくなるんです。 でも追求していけばいくほど、苦しくなっていくと思うんですね。 だから、昨日は少し甘やかした自分がいたら、今日は少し気をつけようと意識するくらいからスタートしていって、 自分できちんと勉強して、自分なりに理解して実践していけば良いかなって思っています。 佳恵さんは、今までマスを見て仕事をしてきた人だから、私にとって佳恵さんは、「自分がやりすぎていないか…」 というのを確認する人でもあるんです。佳恵さんのバランス感覚は、とても信頼しています。


佳恵:そうなんですね(笑) あと、HEALTHでいうと、今気をつけているのは、早寝早起きですかね。 今までは仕事上、ずっと夜型の生活をしていたんですけど、 体調を崩したタイミングで朝型にしようと心がけてから、すごく気持ち良いことに気づいたんです。 なんでもっと早く気づかなかったんだろうって。(笑) 夜中に1時間かかることが、朝やると10分で終わるし、夜中のラブレターは書いちゃいけないっていうし、本当にそう思います!(笑)

紅子:私は、子供のおかげもあって、朝型の生活をしていますね。 自律神経の勉強をすると、夜やることって朝の3倍の労力をかけて1のことしかできないと言われています。 だから、早起きして午前中にかたずけてしまうのが良いと思っています。 あと、私は仕事をガッツリやらないといけない日は、昼食を少し控えめにするんです。 副交感神経が働いて、集中力がなくなるからです。 そうでないと、私は体の仕組みを知って、どうやったら自分をMAXに使えるかを常に考えていますね。 そういうことをHBAで勉強するので、そこで得た知識を生かして生活しています。


SA編集部:HEARTFULカテゴリーでいうと、もう少しメンタルな話しになるのですが、お二人にとって、もし嫌なことが起きた時はどのようにされていますか?

紅子:私は、嫌なことが起きた時には、少し自分を客観的にみるようにしています。 渦中に入らず、引いてみるようにしていますね。 自分を冷静にみることで、根本的な原因を見つけるという感じですかね。

佳恵:私は感情のコントロールができないことに、すごくすごく自信があるんです(笑) そして、その問題が解決できない限り、すっと考えてしまうタイプなんです。 だから、周りに「どうしよう…」って話すようにしているんです。 周りの人には、すごく迷惑かけているとは思っているですけど、、、。(汗) でも、周りには本当に有り難いなって感謝しています。本当に色々な人に助けていただいている人生だなって。 山口百恵さんの「秋桜」という歌があって「いつの日も一人ではなかった、と今更ながらわがままな私に唇噛んでいます」という歌詞を思い出して、私の人生だなって思う時があります。(笑)

紅子:そうですね。私も人に話すってことはありますね。話すことで、自分が整理されますしね。 脳の機能として、ストレスを感じた時に、それを話すと軽減するっていうデータが出ているんです。 あと、もう一つ有効なのが、香りを嗅ぐってことなんです。 自分が良いなと感じる臭いを嗅ぐことで、ストレスはある程度リリースできます。 私は、その日の気分によって、アロマをたくようにしていますね。

SA編集部:確かにきちんとストレスをリリースすることができたら、毎日楽しく生活することができますよね。 お二人の立場だと、色々と相談されることも多いのではないですか?

紅子:そうですね。色々とご相談いただくことがあって、、、 例えば、私に何ができるでしょうか?とか、ここまであまりお仕事をしてきていないので、これからどうやって生きたらよいでしょうか?とか、お仕事をしてきてもこのままでよいのでしょうか?とか、子育てもこのままでよいのでしょうか?とか。 色々なことで悩まれているのが30代で、その30代の女性たちにメンタル的に強くなろうよとか、自分のことを好きになろうよとか言っても、ちゃんとできる人は、すでにできているんです。(笑) 精神論的な話しばかりしても、みなさん理解できないんですよ。 それで、どうしたら良いかなと考えた時に、自分の体のことをきちんと知ることで自分自身の価値に気づき、自身を持ってもらえると思ったんです。

佳恵:いま紅ちゃんのお話しを聞いていて、すごくわかりました! 私と紅ちゃんと仕事をしている根っこの考え方が一緒なんです。 私は、自分に自信がなくて、色々なものが羨ましくて、色々なことに苦しくなった自分が嫌で、 どうしたら良いだろうと考えて、自分を認めて好きになって、自信を持つようになれた時にすごく解放されたので、、、。 二人とも、自分に自信をもってもらえる女性をひとりでも増していきたいという気持ちが根っこにあるんです。 私の場合は、ファッションや食をツールとしてお伝えしているんです。 紅ちゃんの場合は、HBAでの活動でお伝えしているというだけで、根っこの部分が一緒なんだなって感じました。

紅子:本当にそうですね! 私は自分自身が病気になって、HBAを立ち上げるきっかけになりましたけど、自分自身で勉強していくうちに、 本当に人間の体ってすごいなって思ったんですね。 命の物語もそうですけど、目にも見えない受精卵から約3kgくらいまで大きくなって、子供が生まれてくるとか。 その元になる細胞ってどこからきたのかなって思った時に、すでにおばあちゃんがお母さんをお腹に身ごもった時から作られているんですよ。だから私の命って、おばあちゃんからスタートしているんだと思った時に、脈々と受け継がれてきた自分の命があって、娘の子供の卵子は私が作って、すでに娘の卵巣にあるという事実。それに、一つ一つの細胞や体の機能を知っていくと、人間って本当にすごいことをしているんだという感動みたいなものが生まれてくるんです。 だから自信のない自分の体の中では、実はすごいことをしているんだって思うと、その感動で少しだけ自信が持てるようになったんです。 そして、こんなにすごいことをしている自分の体を大切にしようって、自然と思えるようになったんです。 私が食を大切にするのは、先程もお話ししましたが、命をつないでいくには食しかないから。 私たちは、24時間与えられていて、それを3食で繋いでいるじゃないですか。 単純に考えて、1食が8時間を担当してくれているとすれば、その8時間分の命の時間に対して、カップラーメンでいいと思うのか、 自分で作ったお味噌汁を食べようと思うのか。それぞれ自分に対しての値付けだと思うんです。 私は、いつも100円のカップラーメンを食べておいて、「誰かいい男性がいないかな」って。(笑) 自分自身の行動や考え方が全てを引き寄せていると思っているので、大切にしたいし、実際に食を変えて人生も変わったと思います。


SA編集部:本日は素敵なお話しを聞かせていただき、有り難うございました! これからもお二人のご活躍を楽しみにしております。








HBA | NPO法人日本ホリスティックビューティ協会




NPO法人日本ホリスティックビューティ協会(HBA)は、日本ではじめて 女性の心と体のセルフマネジメントに的を絞った啓蒙団体です。多数の美容・健康・医療関係者の志のもと発足し、「キレイ=スガタ×カラダ×ココロ」というホリスティックビューティの概念を検定やセミ ナー、企業研修を通じて女性たちに伝えています。



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