古代都市ポンペイで亡くなったプリニウスと「博物誌」

マルコ・ポーロやヴァスコ・ダ・ガマ、コロンブスのような近世の大旅行家、大航海者に夢と希望を与えたプリニウス。アロマでも必ず学ぶ「博物誌」を著したプリニウスは、ヴェスヴィアス火山の噴火でポンペイで亡くなりました。彼はいったいどのような人だったのでしょう。そして、その時代の香りとは、どんな位置づけだったのでしょう?

ビーナスが守護神だった町、ポンペイ


紀元後79年、火山の噴火という悲劇的な終焉により、時代を瞬時に閉じ込めたポンペイの町。(日本はまだ弥生時代)ビーナスが守護神で性にもおおらかであった古代都市ポンペイ。古代ローマの人々の余暇地でもあったポンペイの遺跡は、豊かな暮らしを今に伝え、世界中を魅了し続けています。あらゆる建造物を美しい絵画で飾り、人生を謳歌した人々が住んでいました。

発掘されるポンペイ

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有毒ガスを吸い込んで亡くなったプリニウスとは


軍人、政治家でもあり、そして植物学者でもあったプリニウス(22 / 23年 – 79年)は艦隊をひきいてナポリ湾の基地に停泊中、ポンペイを埋め尽くしたヴェスヴィアス火山の噴火に出合います。好奇心の強かった彼は、この噴火の様子を詳しく調べようとして、ヴェスヴィアス火山に向かう途中に、火山の有毒ガスを吸って亡くなりました。とても変わった人物だったよう。どんな人だったのでしょうか?


プリニウス

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プリニウスの「博物誌」


アロマセラピーの歴史の中でも必ず出てくるプリニウスの「博物誌」。数学、物理、天文、医学、哲学、歴史学、植物、薬草など多様な分野にわたっていますが、主要な部分は、世界の動植物やさまざまな事物について述べた博物学が中心です。彼は自分で実際に目で見て調べられるものについては調べたのですが、それができないものについては、ギリシアやローマの 500人以上の人の著作2000冊以上を参照して引用しています。

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怪奇な伝説上の生き物を生き生きと記述


面白いことに、プリニウスは、不思議で怪奇な空想上の産物を実在するものとして記載しています。例えば、スフィンクス(Sphinx)は毛が褐色で胸に一対の乳房がある獣。ドラゴン(Draco)はインドに棲むドラゴンは象と戦う際に、体を巻きつけ、動けないようにする。トリトン(Triton)は半人半魚の姿をした海神。(フェニックス(Phoenix)はアラビアに生息し、大きさは鷲ぐらいで、頸まわりは金色、尾は青く、薔薇色の毛が点々と混ざり、体は紫。ペガサス(Pegasus)はエチオピアに生息する翼の生えた角を持つ馬。ユニコーン(Monoceros)はインドに生息し、馬の体、鹿の頭、象の肢、猪の尾を持ち、額の中央に黒く、長い一本の角が生えている獰猛な獣,といったように。


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当時の香料、薔薇、乳香、没薬


当時使用されていた香料は、薔薇、乳香、没薬。「香料の発見」の章には、「香料の最大のメリットは、それを身に着けている女性が通ると、匂いが漂ってきて、何か別の仕事に没頭している人でも、ついそちらのほうに注意を向けてしまうという点だろう。」「香料のもたらす楽しみはもっとも洗練された、もっとも上品な人生の楽しみの一つとみなされるようになり、死者を埋葬するときにさえ、香料が用いられるようになった。」と書いています。今も昔も変わらないのですね。


世界がグローバルになるきっかけを作ったプリニウス


中世・近世ヨーロッパの人々はプリニウスにどんなに想像力をかき立てられたことでしょう。 マルコ・ポーロやヴァスコ・ダ・ガマ、コロンブスのような近世の大旅行家、大航海者も未知の事物への想像力につき動かされ、「プリニウスの世界」を求めて7つの海に航海に出たのです。世界がグローバルになるきっかけは実は、プリニウス。もう、亡くなってしまいましたが澁澤龍彦(1928年 - 1987年)が書いた本では、愛情を持ってプリニウスが生き生きと描かれています。好奇心!それから人とはちょっと変わっていること、これが世の中のを楽しくするエッセンスなのかもしれません。


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