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痩せてる人の共通点

世の中にあふれるダイエット情報、みなさんはどれぐらいお試しされたであろうか。 欠食すると、太りやすい。 睡眠不足は、太りやすい。 炭水化物は、太りやすい。 運動しないと、太りやすい。 どれも正しいようだが、実際のところ、痩せている人にはどんな共通点があるのか、アンケート調査を分析してみた。 アンケート回答者は191名(男性91名、女性100名)

今回のアンケートは、健康博覧会で実施したため、一般的なサンプルよりも、健康意識が高い人たちに偏っている可能性がある点には注意したい。 例えば、食生活面でいうと、インスタント食品はほとんど食べない81%、スナック菓子類はほとんど食べない71%といった人たちだ。

そんな健康意識が高いであろう人たちでも、どのような生活習慣をしていると太りやすくなるのか、また痩せている人の共通点を調べたいと思う。

男女年齢に関係なく、体重と身長から割り出すBMIの数値をもとに、 (1)20以下 (2)21~23 (3)24以上 の3つに分類し、生活習慣にどのような特徴があるのかを探った。


まずは、欠食と睡眠時間。


BMIが高いほど欠食しているようにも解釈できるが、有意な差であるとはいえない。 睡眠時間も痩せている人に共通する傾向はみられない。 ただし、アンケート参加者が比較的健康意識が高い人たちなので、また違うサンプルでのアンケートを使って分析しなおしてみると、欠食や睡眠と痩せている人との関連性に新たな発見があるかもしれない。

次は運動に着目してみた。


興味深いのは、「特別な運動をしていない」ことが、太りやすさとは関係がないと解釈できる点にある。 特別な運動をしていない人は、全体で55%、BMI20以下のグループでは64%、BMI21~23のグループでは50%、BMI24以上のグループで50%であった。

特別な運動をする時間のない理由が、のんびり座っている時間が少ないなど、日常の生活活動でのカロリー消費量が高い可能性があるため、今後さらなる詳細分析をする価値がありそうだ。

特別な運動は、筋肉や体力・スタイル作りと関係があっても、体重と身長だけで割り出す体格指標「BMI」には影響がないという結果であった。


では、痩せている人に共通する生活習慣はいったいどんなことだろうか?


BMIで3つに分類して明確な傾向が現れたのは、アルコール摂取と濃い味が好きだということ。

痩せている人に共通する生活習慣は、 ・アルコールを控えることと ・濃い味よりも薄味を好むこと そして、年齢を重ねるほど、太りやすいことは事実のようである。

健康に気を使っているのに痩せにくくなったという人や、アラフォー世代になったら見直すべきは、アルコールとおつまみの摂り方に気を付けることが重要といえる。 また、アルコールを解毒する臓器「肝臓」は、血中の脂肪の分解に関わる臓器でもある。 年齢を重ねるほど、肝臓をいたわることが重要であることが明確になった。

アルコールを飲む人に役立つ、肝臓をいたわる成分は、 ・グルタチオンや抗酸化作用のある成分 ・メチオニンなどの必須アミノ酸を総合的に摂取(ペプチドの形で摂る) L-システインをプラスするとより一層良い ・パントテン酸をビタミンB群で総合的に摂取 その他にも、 ・亜鉛、セレンなどのミネラル ・レシチン、タウリン、オルニチンなどの肝臓に良い成分 ・肝臓に良いハーブ・ヘルスフードであるウコン、ミルクシスル(別名マリアアザミ)、スルフォラファン(ブロッコリースプラウトやアルファルファ)などを摂取することも役立つ。

そして、年齢であきらめないこと。 40代に入ったら、体重・体脂肪率を毎日記録し、増加傾向になったら早期に調整することが大切である。


最後に、


今回のアンケート分析では、BMI24以上のグループの男女比が、男性73%に対し、女性は27%であったため、女性だけを抽出して分析したところ、新たな傾向が現れた。 次回は、女性の痩せている人に共通する生活習慣を探ってみたいと思う。

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