「ちゃんと片付けなさいって、何回言ったらわかるわけ!?」「ちゃんと食べなさい!」「ちゃんと◎▲×しなさい!」そうお子さんに幾度となく言ったことのあるお母さん、正直に手を挙げてください。…はい、私もそうでした(今でもゼロではありません。汗)でも、すこしの工夫で今よりも「減らす」ことはできるかもしれません。その方法を、「片付け」の例を中心にいっしょに考えてみませんか?
「ちゃんと」とは何か。お子さんは理解できていますか?
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たとえば、「ちゃんと片付けなさい」。 お子さんによっては、「片付け」の定義がわかっていないことがあるんです。 意外と思われるでしょうか、それとも「そんなことはわかっている」でしょうか。 いずれにしても、「片付け」という言葉以外をとっても言えることですが、 子どもでも飲みこめるように、親が言葉の意味をかみ砕く必要がでてくる場面があります。
かた‐づ・ける【片付ける】 1 物を、適当な場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。「部屋を―・ける」「本を物置に―・ける」
そう、お子さんの年齢によっては、ここまで説明する必要がある、ということです。
我が家では、片付けを「おもちゃをおうちに帰す」ことに例えて説明しています。
「あなたが自分のおうちに帰れなかったらどんな気持ち?」
「悲しいよね。おもちゃも同じ気持ちだと思うんだ。だから、○○君が出したおもちゃもちゃんとおうちに帰してあげようね」
これでやっと、子どもの中で「片付け」の言葉の意味が定義づけられるというわけです。
(だからと言って、毎回素直に片付けてくれるわけではないのが子育ての難しいところでもあるわけですが…)
他のことにおいても同じことが言えます。
●「ちゃんとごあいさつしなさい」
→いわゆる「気をつけ、礼」なのか、その場面で発するべき言葉は「ありがとうございます」なのか、「お邪魔しました」なのか。
●「ちゃんと食べなさい」
→お箸の持ち方のことを言っているのか、食事のときの姿勢のことを言っているのか。
または、テレビを消してほしいのか。食事中に席を立たないで、と言いたいのか、ピーマンも食べて、なのか。などなど…。
私たちは折にふれて「ちゃんと…」と口にすることがあるかと思いますが、この「ちゃんと」は、あなたの中での定義であることが少なくないかも。 この「ちゃんと」を具体的な言葉にして、お子さんに説明してみてくださいね。
片付けの実例…年齢別「子どもが片付けやすい工夫」
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冒頭の例に挙げた「片付け」。
年齢や性格にもよりますが、「ちゃんと片付けなさい」を実践させることは難しいことも多いですね…。
そこで、「片付けの定義を噛みくだいて説明する」ほかにも、お子さんが「ちゃんと片付けられる」ための方法をいくつかご提案します。
比較的大きなお子さん向け…「ラベリング」
我が家では上の子が年中さんくらいの頃から、引き出しに何が入っているかをラベリングしています。
「モノ」の「おうち」を子どもでもわかるよう、明確にしているのです。
大人がするようにキレイにしまうことは難しいこともあるかもしれませんが、まずは自分で所定の場所へ出し入れができれば花丸です。
ラベリングの際、私が使っているのは「マスキングテープ」。
これなら収納場所が変わってもキレイに剥がせますし、きょうだいで柄を変えることも。
可愛い柄のものが揃っていますので、お子さんに選んでもらってもいいですね。
また、そのお子さんが自分で出し入れしやすい高さに、お子さんがよく使うものを収納するようにします。 胸~腰くらいの高さがお勧め。 使用頻度が中程度のものや重たいものはしゃがんで出し入れする低いところに、使用頻度がそれ以下のものは高いところに収納すると勝手がよい、と言われています。 これは大人の収納についても言えることですので、ぜひ参考にしてみてください。
比較的小さなお子さん向け…「お片付け競争」
これは、我が家で下の子と実践している方法です。
「ちゃんと片付けて」と伝えても「ヤダ!」としか返ってきません(涙)
が、うちの子はそういえばかけっこ競争が好きだったな…と思い、片づけも競争することに。
「お片付け競争しよう!この箱にプラレールをたくさん入れられたほうの勝ちね!よーいどん!」
と言ってみたところ…自分からガチャガチャとおもちゃを箱に入れ、瞬く間に片付いたんです。
もちろんここは勝たせて、「わー○○君の勝ち!さすが、お片付けじょうずだね!」とほめることも忘れません。
このように、お子さんの好きなこと・性格に合わせた声掛けをしてみるのも手段のひとつかと思います。
多少のことは大目に見て、時々「ちゃんと」のすり合わせを
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先ほどもお伝えしたとおり、「片付け」においてお子さんが大人と同じようにものをキレイに収納することは難しいこと。
ブロックとプラレールが同じ箱に入っていたり、時には保育園児の息子のリュックから、小学生の上の子の教科書が出てきたり(これは我が家だけでしょうか…?)。
我が家の場合、できればブロックとプラレールは箱を分けたいですしそれぞれの箱も用意はしてあるのですが、息子がそこに「片付けた」のであればもういいかな、と思うようにしています。
(なくなると困るパーツもあるので、時々はこっそり分けてしまい直したりもするのですが)
「おもちゃはおもちゃ箱にしまう」
これが、今の息子の中での「片付け」の定義で、「これならできる」であれば今はそれでいいと思っています。
「片付け」に限らず、「ちゃんと」の定義は私たち親によっても、そしてお子さんの個性や年齢によっても変わるもの。 時々親子で「ちゃんと」の定義をすり合わせたら、親子の笑顔がより増えるかもしれません。
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