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また○○したらどうしよう。そのネガティブ思考は予期不安かも!

過去のパニックが思い浮かんで、ブレーキをかけてしまうことがありませんか?そんな予期不安と向き合い、自分に合った対処法を身につけることで、もっと楽に生きてみませんか?今回は、予期不安の特徴と対処法をご紹介します。


私は電車やバスなど、逃げるに逃げられない場所が得意ではありません。 これは、広場恐怖と呼ばれています。

また、不安発作・パニック発作を経験した後に、「またあの発作が起きたらどうしよう・・」という強い不安を持つことを「予期不安」といいます。

予期不安という言葉は、あまり耳にしないかもしれませんが、例えば大事なプレゼンやスピーチがうまくいかずに、心臓がバクバクしたり、息苦しくなったりしたことはありませんか? そのときの経験がずっと引っかかり、次に同じような機会があった時に、「またあの時のように○○になったら/○○したらどうしよう?」と不安になることを予期不安といいます。 誰しもが起こりうる予期不安について、その特徴と軽減法をお伝えします。


予期不安とは


パニック発作を起こすと、その時のつらかった思いや不安や恐怖が頭から離れずに、あの恐ろしい発作がまた起きたらどうしよう・・という不安が生じます。 これが「予期不安」です。 パニック発作にはこの予期不安が必ず伴い、発作を繰り返すごとにこの不安がさらに強くなっていき症状を悪化させます。

予期不安は、発作を起こすこと自体への不安だけでなく、 発作によって起こる別のことへの恐怖も含まれます。 例えば、病気になるのでは?死んでしまうのでは? 事故を起こすのでは? 逃げ出せないのでは? 恥ずかしい思いをするのでは?などが挙げられます。

また、予期不安がパニック発作を誘発することがあります。 パニック発作への予期不安で頭がいっぱいになり、不安の思考が悪循環のループに陥る、つまり「とらわれ」です。


不安は悪者ではない!


そもそも「不安」は異常な現象ではなく、自分に警戒を促すために人に備わっている能力の1つです。 この信号によって私たちは、危機に備えたり、危険を回避したりしやすくなります。 しかし、その信号が過剰になったり、危険でないものにまで出されるようになったり、あるいは信号が適切であっても、それに続く行動が不適切なものになったりすると、それは人が生活していく上での「障害」となってくるのです。

何かよくないことが起こるかも・・という意識があることで、身を守ったり、準備を整えることができます。 不安を感じることはよくない!と思う必要はありません。


予期不安は考えるほど増大し、行動するほど軽減する!


予期不安は考えるほど増大し、行動するほど軽減します。 つまり、不安や恐怖を覚えていることをやるほうが、予期不安が軽減するのです。 <不安になるからできないこと>をやる!とは、確かに無謀なこと。 でも、準備はできている!と言い聞かせてやってみましょう。 すると、心配するほどのことじゃなかった!意外と余裕だった!と自信がついて、次に同じことをやるときには予期不安が軽減するいわれています。


吹っ切れてみよう


好奇心や期待感と、不安は表裏一体。 どちらも感じて当たり前と、吹っ切れてみましょう。 開き直ることは確かに難しいかもしれませんが、そういう気持ちをどこかで持っておくだけでも、随分と楽になります。

まぁ、そうはいっても不安なものは不安です。 私も未だに電車に乗るときはドキドキです。 でも、いざというときのお助けアイテムを持ってる!非常ボタンはここにある! 自分の中で抜かりなく準備しておくことで、これでダメなら仕方ないと、吹っ切るようにしています。


自然療法をお守りアイテムに


パニック発作などを経験したら、心療内科などの専門医を受診し、適切な治療を受けることが大事です。 また、セルフケアとしては、心にも身体にもやさしい自然療法がオススメです。

・アロマテラピー


心配しすぎたり、心労が重なったりするときには、ゆったりとした香りの中にも芯がある香りでブレンドしてみましょう。 心労によるストレスを緩和するメリッサを中心に、ベルガモット・ラベンダー・ゼラニウムを加えてみましょう。 コットンに垂らして小さくたたみ、小さな布袋に入れて持ち歩きます。 不安な気持ちになったときは、すぐさま香りを嗅いでみましょう。


・フラワーエッセンス


レスキューレメディ(Rescue Remedy)という、ミックスされたレメディがあります。 強いストレスやショック、緊張を感じるときに役立つ緊急用のレメディです。 スプレータイプや、そのまま口に入れることができるトローチタイプなどもあります。 香りがないので、どんなシーンでも使いやすいです。


・ホメオパシー


Arg-n. アージニット が、とても力になってくれます。 予期不安やパニック、そして不安からくる下痢や動悸、震えといった症状一般に作用します。

Acon. アコナイト も、突然の強い恐怖や不安、パニック症状に作用します。 その他、Ars. アーセニカム もよいでしょう。 予期不安と上手に向き合い、自分に合った対処法を身につけて、もっと楽に生きてみましょう。


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