モートン病ってご存知ですか?足に神経のこぶ(神経腫)ができる疾患です。ある日突然、足が痛くなり歩けなくなりました。そして手術を受けることになったのです。気をつけることで予防できるので、足をいたわりましょう。
ある日突然、足の指の付け根が痛くなり歩けなくなりました。
切れたのでもない、折れたのでもない。
何かが刺さっている痛み。
私はこのような痛みを感じ、モートン病の神経腫を切除する手術を受けました。 楽しみな旅行はおろか、毎日の買い物にも出かけられなくなってしまったのです。
モートン病ってご存知ですか?
最初に気づく症状は様々ですが、それがモートン病だと診断されることが難しいようです。 私は足指の骨折かと思い近所の整形外科にかかり、そこでモートン病かもしれないと診断されました。
モートン病の原因と症状は?
30~40代の女性に多いと言われています。
一般的には靴が原因のようです。
もともとの足の異常(外反母趾や偏平足、開張足)や無理な運動や姿勢が加わって、神経腫ができることもあります。
足裏にタコができますよね。 この部分に過度に力がかかることで、皮膚表面が硬くなってタコができるのですが、同様に神経に負荷がかかりその部分が強くなろうと神経がどんどん硬くなっていくのです。 そして、かたまりができて神経腫となります。

30代から40代の女性に多いのは、ハイヒールを履いていたり、先端の細い靴を履いていること。 それに伴うことも多いですが、足の異常により足に3つあるアーチがきちんとできていない(低下する)ことが多いからだと言われます。
モートン病と診断されたら?
足の外科専門医だと診断が可能なようです。
レントゲンやMRI、超音波エコーなどで患部の神経腫の有無を確認します。
私は超音波エコーで小豆大の神経腫が見つかりました。
診断されたらこのようなことを医師より勧められて様子を見ていきます。
靴を工夫する
つま先にかけて狭くなっていない靴を履く。
ポインテッドトゥよりラウンドトゥのデザインが良いです。
また、ハイヒールも避けましょう。
スニーカーやコンフォートシューズと呼ばれるような足の健康に良いと言われる靴を履くと楽になったケースが多いです。 市販のモートン病用の中敷きを入れてみるのも良いです。
中敷きを作る
病院で技師さんに型を取ってもらい、オーダーします。 患部を衝撃から保護し、足のアーチを整えるような形状のもの。 これでかなり痛みが緩和されるようですが、高額なのと、中敷きが入る靴に限りができてしまいます。 ちょっと大きな決断です。
患部にブロック注射をする
患部に麻酔薬とステロイドを注射します。
麻酔薬でずっと痛みがなくなるわけではなく、その痛みが神経から来ているものなのかを診断するもの。
ステロイドは効果が出た場合、神経腫の塊を小さくしてくれるかもしれない期待があります。
上記の対処療法で改善されない場合は、手術も視野に入れることになりそうです。
私の経過
私はすでに足の甲から神経腫に触れるくらいでしたので、中敷きは効果がないと。
そして、ブロック注射の効き目がないことを確認した後、手術をしました。
手術をしても完治するとは言い切れません。
再発の可能性も多いし、他の痛みが残るケースが多いです。
医師からは「生活でどのくらい困っているのか?」と考えるように言われました。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ=個人の人生の充実)を一番に考えて、手術を受けることにしました。
モートン病の痛みはなくなったので、手術をして良かったです。 でも、切除した神経の先端が過敏になり疼きがあります。 また、靴を選ばないと長時間は歩けません。 完全に足が痛くないとは言い切れない状態です。
モートン病にならないためには?
対処療法がメインで、手術でも完治しにくいモートン病。
神経腫ができないように心がけるのが一番です。
足に負担がかかる靴を履かない。
毎日同じ靴を履かない。
日々窮屈な靴の中で、外からの衝撃を受けている足。
靴を変えるだけで衝撃のかかり方も変わってきますね。
足が痛くなってしまっては、ショッピングも食べ歩きも出来なくなってしまいます。 ずっと健康な足で楽しく歩けるように、靴を選んで足をいたわってあげてくださいね。
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