top of page

寺カフェ×スローエイジング企画『しなやかに生きる』イベントに参加してきました!

寺カフェ代官山とスローエイジングのコラボ企画『しなやかに生きる』に参加してきました! 現代女性が強くしなやかに生きるをテーマに、寺カフェのスローガン“孤独に強くなる“の意味を交えて、僧侶お二方のお話を聞く静かな時間を過ごしてきました。

都会の駆け込み寺『寺カフェ代官山』

お洒落な街、代官山と恵比寿のちょうど中間点にある『寺カフェ代官山』。

通り沿いに面していて、鮮やかな五色幕で彩られたオープンテラスのお店は一見、都会にあるお洒落なカフェです。 ですが、ここは単なるカフェではありません。

お坊さんが常駐するお寺でもあるカフェなのです。今回はこの寺カフェ代官山で、“女性がしなやかに生きる“をテーマに、僧侶の方にお話をしてもらうイベントに参加しました。


そもそも寺カフェってどんな場所??

イベントにご参加いただいた三浦住職から寺カフェについてお話を伺いました。

「昔はお寺というのは皆さんの身近な場所でした。

なにもなくても気軽にお寺に立ち寄って、お茶を飲みながら世間話やときには悩み相談を聞き、答えは出せなくても、仏さまの智慧(教え)をヒントに、共に悩み、考えることで心の安らぎを共にしたいと願ってきました。

ですが、今の時代、お寺の敷居が高くなって行きづらい、僧侶と話す機会なんてそれこそ法事くらいなど疎遠になりがちです。

それならば、お寺にこもらず、私たちから出かけて行こう! そうして出来たのが「寺カフェ代官山」です。

いわば現代の駆け込み寺ですね。」


今年のトレンドフード“ブッダボウル“をいただきながら


栄養と心の深い関係

今回イベントに際してご用意していただいた“ブッダボウル“。

今年のトレンドフードで、お釈迦様のぽってりしたお腹のようなので“ブッダボウル“というネーミングなのだそうです。

このイベントのメイントークをお願いした、女性僧侶の山口依乗先生は、幼い頃から大病を患いそのため、栄養学や食事を徹底的に学び、減薬して今ではご病気されたとは思えないほど若々しくお元気です。

その依乗先生監修のもと、イタリアンベースの精進料理をもとに寺カフェが提供するお食事は、高タンパク・低糖質を基本としていて、どれも心と身体に優しく美味しい、まさに心身一如に基づいたメニューです。

『今食べているものは、明日の自分を作ってくれるもの。 今たべているものは全て命、私たちはその全ての命を頂いているのです。』今回はこのブッダボウルにスローエイジング特別メニューとして、抗酸化力に優れたアルガンオイル“アルガナッティ“をかけてご提供させてもらい、依乗先生からオイルについてのレクチャーもしていただきました。

それにしても、依乗先生の栄養学の知識の深さに脱帽です!!


柳の木のようにしなやかに物事を受け止める


さて、今回のイベントのテーマである『しなやかに生きる』ですが、しなやかとはなんぞや?

「どんなに頑丈で大きな大木でも、とてつもない強風に煽られればポキッと折れてしまいます。ですが、柳の木はあんなに頼り無さげなのに折れない。

それは柳が風を受けても抵抗せずに、しなやかに受け止めて身を任せるからです。 人間も一緒で、嫌なことがあって反抗すれば心が折れてしまう。

ですが、これもひとつの学びだと思い受け止めて身を任せれば決して折れることはないのです。」

しなやか、すなわち頑に生きるのではなく、柔軟に物事を捉えて生きるということなのでしょうか。


数息観


仏教では座禅を組むことによって、自分を見つめる修行がありますが、『数息観』という息を数える呼吸法で心身のバランスを整える方法があります。

今回のメインイベントではこの数息観を覚えていただき、日常のあらゆるシーンで活用して、心のバランスを取っていただきたい。

右利きの人は左手を上に、左利きの人は右手を上に重ね、その手をおへその下、指三本くらいの場所(これを丹田といいます)にあてます。

体をゆっくりとゆらして、自身の真ん中を探します。

真ん中に立てたと感じたら頭のてっぺんを糸で引っ張られているイメージですっと姿勢を正します。 これが本来の正しい姿勢です。


な〜も〜あ〜み〜だ〜ぶ〜つ〜な〜も〜あ〜


“な〜“で息を吐き、すっと息を吸い、また“も〜“で息を吐く。

丹田を意識しながら深く呼吸を繰り返します。

これを1〜2〜、と数えるのもありなのですが、依乗先生は数えている間に分からなくなるので、な〜も〜あ〜み〜と数えるそうです。笑

朝起きたとき、仕事でプレゼンなど緊張しそうなとき、ちょっと苦手な人に会うなんてときでも、この数息観をすることによって、心を落ち着かせて取り組むことができます。


息をすること、すなわちそれは生きるということ。


数息観のレクチャー中に、依乗先生がお話していただいたことで初めて知ったことがあります。

「人がお亡くなりになる時に、“息を引き取る“と言いますね。人間は息を吸い込んで亡くなります。息を吐いて亡くなることはないのです。息を自分の身体の中に引き取るという意味から、“息を引き取る“と言うのです。」

「ですから、息をするということはすなわち、生きるということなのです。」

普段、自分が息をしていることに疑問を持ったこともなかっただけに、このお話は静かに重く心に響きました。物や情報が溢れ、今の自分にとって必要な物や事を取捨選択するのも難しい時代です。

ですが余計なものを捨てて、今一度シンプルな考えに戻せば、柔軟で柳のように強くしなやかな生き方ができるのではないかと、イベントを通して感じたことでした。

bottom of page