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人体実験で得た!?いざというときの救急アロマ

かつてフランスでは、アロマテラピーが医療保険に適用していました。今でも薬局で精油を購入することができます。リラックスやリフレッシュだけにはとどまらない救急アロマを私自身の体験談とともにお伝えします。

事の発端は・・


先日、娘を幼稚園へ送ろうと、玄関を出て階段を下りようとしたら・・ たった2段なのに思いっきり踏み外してしまいました。 膝や足の脛を強打し、さらに足の甲を強く擦りむき、大量出血。 タクシーで総合病院に行き、救急で8㎝ほど縫合してもらいました。

消毒薬か、自然治癒力か・・


翌日、診察へ。 出血が止まっていなかったので、消毒をしてガーゼを取り換えてもらいました。 そして先生から「出血が止まったら、自分で毎日消毒してくださいね!」と言われました。

その翌日、出血が止まっているかを確認するため、再度病院へ。 総合病院なので、毎日担当医が違うようです。 出血が止まっていたので、ガーゼは終了。 いよいよ毎日消毒するのか~と不安に思っていたところ、この日の先生からは「何もしなくていいですよ!」と言われました。

私が消毒するのを躊躇していたのには理由があります。 傷口からは創傷治癒を促すサイトカインなどが出てきて、傷をくっつけようと頑張ってくれています。 そうした創傷面の細胞を死滅させて傷の治りを遅くしているのが消毒薬だからなんです。 なので、あとは自然治癒力にお任せしたいなぁと思っていたのでした。

この日の先生も同じお考えで、傷口の上にカラヤヘッシブ(ハイドコロイド材)をペタっと貼っておしまいでした。 縫合した足の甲以外は何も治療していないので、擦り傷や痣(あざ)にアロマテラピーでケアしてもよいかを伺ったところ、自己責任であれば大丈夫ですよ!と、許可をいただきました。


いよいよアロマテラピーで自己ケア


・擦り傷

ジェル基材に少量のカレンデュラオイルを入れて、ジェルクリームを作成しました。 カレンデュラオイルは、ビタミンAやフラボノイドなどの成分が含まれているので、傷ついた皮膚を修復して保護する働きが期待できます。 そこに、瘢痕形成・癒傷・殺菌作用のあるラベンダーとティートリー精油をプラスしました。 この2つの精油は沁みにくいという点でも使いやすいです。


・痣(あざ)

痣に有効なのは、ヘリクリサム。 サイプレスやゼラニウム、カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマンもオススメです。

その昔、人体実験が大好きだった私は、いつ転んで痣ができても対応できるように、ヘリクリサムのジェルクリームを常に持参していました。 ヘリクリサムには血が固まるのを防いでくれる作用があります。

すると、ついに(笑)会社で転んだのです。 すぐさま痣に塗布すると、血がふわ~っと溶けだしていきました! これにはただただ驚きでした。

実際にヘリクリサム精油を使った臨床検討も行われていると聞きました。 打撲や痣、皮下出血などの患部にヘリクリサム精油を塗布したところ、そうでない場所に比べて30%近く早期治癒が認められたそうです。


まだまだある失敗談


もう1つ、私がよくやってしまうのが火傷。 火傷の場合は、まずは冷やすことが大切です! アロマの勉強をしている人は、ルネ・モーリス・ガットフォセが頭に浮かび、すぐさまラベンダー精油を使いたくなるのでは? でも、すぐにオイルモノを使うのはNG。皮膚が焼けてしまいます。

流水で冷やした後は、ラベンダーの冷湿布やラベンダーウォーターを使います。 これもすでに人体実験済みです(笑)

サロンでの仕事中のこと。 ハーブティーをお出しするためにポットのお湯を使おうとしたら、うっかり腕にお湯がかかってしまったのです。 しかも、かなりの広範囲。

ひとまずハーブティーをお出しして、カルテをご記入いただいている間に、裏ですぐさま火傷対応。 まずは流水でしっかりと冷やし、惜しみなくラベンダーウォーターをふりかけ、ラベンダーの冷湿布。 その上に保冷剤を置いて・・ これを素早く繰り返していたら、本当にカーっとした熱がとれたんです。 しかも痛痒さも軽減して赤みもかなりひきました。

アロマトリートメント中も腕に違和感がなく、改めてラベンダーの凄さを実感したのでありました。

精油は治りかけのあたりから使い始めます。 ラベンダーやカモミール・ジャーマン、ニアウリなどを使ってクリームやジェルを作り、塗布します。

あくまでも自己責任で!


今回ご紹介したのは、あくまでも私の体験談です。 日本では、精油は薬ではありません。 医師の診断が必要な時は、病院で診察を受けましょう。 また、自己責任のもと自分自身で使用することが基本となることも、しっかりと念頭に入れておきましょう。

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