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春の憂うつ『木の芽時』を乗り切る

暖かく気持ちの良い季節到来なのに、なんだかイマイチ情緒不安定気味。もしかしたらそれは『木の芽時』のせいかも?

3月から4月の木の芽が生える時期を『木の芽時』“コノメドキ”といいます。


春うららのこの時期を昔の人は『木の芽時』と呼び、木々が芽吹き虫たちが活動的になるのに反して、精神的に一番不安定になりやすい時期として、注意していたそうです。


日本中で桜が咲き誇り、日に日に暖かくなって気持ちの良い季節のイメージですが、なんとこの時期は一年の中で最も精神バランスを崩しやすい時期なのです。

主な原因として気温の変化“寒暖差”がもたらす不調


春は陽気で暖かな日が続いたかと思えば、急激に冷え込んで冬に逆戻り?というジェットコースターのような天候の繰り返しで、ご自身が感じている以上に身体にはストレスがかかっています。


環境の変化による不調


進学や進級、就職に異動にそれらにともなっての転居は生活環境がガラリと変わり、馴染むまでにはかなり時間がかかり、なかなか落ち着くことが難しい時期です。


まずは自分が何に対して疲れているか?


肉体的疲労を感じる


なにかと忙しいこの時期。仕事に家事に育児、キャパオーバーで頑張り過ぎてぐったりしていませんか?

身体が疲れているならやはり何よりも睡眠を摂るのが一番です。 ただし、年齢を重ねてくると十代や二十代のように、ただ眠るだけで体力が回復とはなかなかいかないもので、 いかに質の良い睡眠を摂るかがポイントになります。

眠る90分前までに38度から40度のお湯にゆっくり浸かってリラックスするのがベストですが、忙しくてお風呂に浸かる時間がない方には足浴と手浴がオススメです。

たらいや桶、バケツなどにお湯を入れ、ラベンダーやマージョラムなど心と身体を温めてリラックスさせてくれるアロマオイルを1、2滴垂らしてその中に足と手を浸けてゆっくり深呼吸するだけで、睡眠の質は断然上がります。 アロマオイルがない方は、ご自宅でお使いのバスエッセンスを少量入れても効果がありますね。

肉体的な疲労は乳酸が溜まることによる原因が大きいので、日頃からクエン酸やアミノ酸の摂取でケアをしてあげるのもひとつです。

筆者はミネラルウォーターにレモンを絞ったものをこまめに飲むようにしています。梅干しを食べるのも効果的です。 ただし、胃に負担がかからないようにどちらも空腹時はなるべくさけましょう。


脳の疲労 精神的ストレスを感じる


精神的な疲れを感じるのは脳が疲れている証拠。 やる気が起きなかったり何をしても怠い、不眠症ぎみになり頭がぼーっとするなど不調の症状は様々です。

この時期、不安神経症の気がある筆者は、急になんとも言えない不安感が襲ってきて心臓がバクバクしてあたふたしています。笑

100人いれば症状も100通りで、説明がつかなくても不調だなと思えばなんらかのストレス負荷がかかっているということです。 一番大事なのはなんとなくの症状を放っておくのではなく、あれ?と感じたときに対処できるようにすることです。

筆者個人は外からのアプローチと内側からのアプローチを試みています。

・明るい色の洋服を意識的に着る(視覚からのアプローチ) ・なるべく日中は陽の光を浴びるようにする(体内時計を整える) ・好きなアロマを焚く(嗅覚からのアプローチ) ・余計なことを考えるときはひたすら歩く(肉体的なアプローチ) ・暗いニュースを避けて、お笑いや大自然や動物などのテーマのものを観る(環境からのアプローチ) ・時間を決めて深呼吸をする(自立神経を整える) ・漢方薬を飲む(心身を穏やかに保つ)


暗い色を避け、なるべく明るい色の洋服でお洒落を楽しむ


気分が沈みがちだと自然と選ぶ洋服もダーク色が多くなりがちです。

意識的に明るいパステルカラーを選ぶなど、洋服で意図的にテンションをあげる工夫を。

日光を浴びる

日光を浴びることによって、脳内物質セロトニンの分泌を促進させます。

セロトニンとは『ノルアドレナリン』や『ドーパミン』と並んで、体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質の一つです。 セロトニンは人間の精神面に大きな影響与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、オキシトシンとともに『幸せホルモン』とも呼ばれます。セロトニンが不足すると、うつ病や不眠症などの精神疾患に陥りやすいと言われています。


暗い話題を避けて、お笑いや明るい番組を流す


調子が悪いときは、ネガティブな思考に陥りやすく引っ張られやすいので、テレビや音楽は明るく楽しいものや、華やかと感じるものを観てはいなくても、流しているだけで自分のいる空間の雰囲気は変わります。


好きなアロマオイルでケア


ご自分のお好きな香りのアロマオイルを焚いて、リラックス効果を高めます。

ラベンダーとオレンジの組み合わせは、心を落ち着かせる組み合わせとして優秀です。

不安感や焦燥感など症状が強いときは、ストレス性の不整脈や動悸を抑え、不安やパニックに陥りそうな心を穏やかにほぐしてくれるイランイランと、情緒不安定な精神面への作用効果が高いベルガモットの組み合わせが個人的にはオススメです。


時間を決めて深呼吸をする


鼻から大きく息を吸って、口からゆっくり息を吐く。

息を吐くときに体中のいらないもの、頭の中のネガティブな要素を身体の外へ出すことをイメージしながら。 反対に大きく息を吸うときは、真新しい新鮮な空気を体中いっぱいに満たしていくイメージで行うと脳がそれらのイメージに反応します。

時間を決めるというのはあくまで筆者個人のルールですが、ついつい忙しさにかまけて忘れがちになるので、お昼に1回、3時に1回、帰宅する前に1回など自分のルーティンを作っています。


漢方薬を飲む

女性も35歳を越えると不定愁訴という、自分は辛いのに病院に行って検査しても原因が見当たらないという症状が表れます。

そんなときに気軽に頼ってほしいのが漢方です。

最近では病院でも漢方治療を優先してくれるところも増えてきて、筆者もかかりつけの婦人科で漢方を処方してもらっています。 ただし、漢方は体質に合う合わないが少し難しく、飲み方が面倒であったり作用が西洋薬のようにてきめんに効くわけではないのでもどかしい部分があります。

ですが、不調をただ押え込むのではなく、身体や心全体を根本から改善していく考えの漢方は副作用もあまりなく、穏やかに作用してくれると思います。


余計なことを考えるときはひたすらに歩く


人間はどうしても暇になると余計なことを考えがち。

なので、ネガティブな考えにとらわれそうになったらひたすらに歩きます。 これは歩くことに限らず、自分の好きなことで没頭できることならなんでも良いと思います。

ただひたすらに言葉にして書き連ねる、カラオケで大声で歌い続ける、もくもくと大掃除に近い掃除をするなど人によって没頭できることは様々です。

そして余計なことを考えさせないように、自分で脳をコントロールすることがとても大事です。 自分に暗示のように『大丈夫。季節の変わり目で調子が悪いだけで、みんな多かれ少なかれ調子が悪いんだから』と教え込むのがポイントです!

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