若返りの水として有名なハンガリアンウォーター。その歴史やエピソード、作り方などをお伝えします。
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ハンガリアンウォーターとは
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中世のヨーロッパでのお話。
ハンガリー王妃のエリザベート1世は、晩年、手足が痛む病気(今でいう痛風やリウマチ)にかかってしまいました。
当時は僧院医学といって、教会や修道院で行われた薬草を中心とした医学が盛んだった頃。
王妃の健康状態を気の毒に思った修道院の僧たちが、薬草を使って痛み止めのチンキを作り、献上したと言われています。
チンキとはハーブをアルコールに浸けたもののこと。 当時はまだ、香水や医薬品・リキュールといった区別がされていなかったため、ハーブのアルコール抽出液は飲むことも外用として使うことも出来たようです。
痛み止めのはずが・・
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王妃がこの「ハンガリアンウォーター」を使ったところ、痛みがよくなったばかりでなく、みるみる若返り・・ なんと70歳と過ぎてから30歳以上年下の隣国ポーランドの王子に求婚されたという逸話が残っています。
若返りの水☆その正体は?
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ハンガリアウォーターの主成分は、ローズマリー。
多年草の常緑低木で、固く細長い葉を沢山つけ小さな青い花を咲かせます。
ローズマリーの名前は、地中海沿岸が原産で海辺に生育し、小さな青い花がしずくのように見えることから、ラテン語の“Rosemarinus”「海のしずく」という意味から付けられました。
また、「マリアのバラ」(ローズ・オブ・マリー)というニックネームがあります。
聖母マリアが迫害を受けて幼いイエス・キリストと共にエルサレムへ逃げていた夜に、持っていた青いマントを白い小さな花が咲いた木にかけたところ、翌朝、白かったはずのローズマリーの花びらが青く変わっていたという伝説からそう呼ばれるようになったと言われています。
このローズマリーは、精油においても、筋肉痛やリウマチに効果があると言われています。 また強力な抗酸化作用があるので 老化を遅らせてくれます。 さらに収れん作用もあるため、肌のハリ・たるみやしわが気になる方にもピッタリです。
ハンガリアンウォーターベースのアロマ化粧水レシピ
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元々は、ハーブを漬け込んで作られたハンガリアンウォーターですが、 今回ご紹介するのは、フローラルウォーターとアルコール、精油を加えた簡単レシピです。
クレオパトラの時代から伝統的に言い伝えられているアロマの若返り化粧水を早速作ってみましょう。
*材料* 出来上がり100ml
ローズウォーター 15ml
ネロリウォーター 15ml
アルコール(ウォッカ) 50ml
精製水 20ml
精油 20滴まで
--精油--
ローズマリー 8滴
レモン 3滴
オレンジ 4滴
ベルガモット 2滴
ペパーミント 3滴
*作り方*
①アルコールを容器に入れます。
②精油を入れてよく混ぜます。
③ローズウォーター、ネロリウォーター、精製水を加えて、よく混ぜます。
2週間以内に使いましょう。
また光毒性(紫外線に反応して、かぶれや痒み、シミなどを起こすこと)があるので、夜のスキンケアで使用しましょう。
アルコールの量を増やすと収斂効果が高まりますが、同時に刺激性も高まりますので、自分の肌に合うようにアルコール量を調整してください。 アルコールはウォッカやテキーラなど比較的度数の高いものがオススメです。 飲めるアルコールはエタノールよりもマイルドで、スキンケアに適していることが多いです。
使い方いろいろ
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私は小分けにして、化粧水としてだけでなく、ヘアケアミストや香水としても使っています。 アルコールがきつい場合には、さらに精製水で薄めて使ってもよいでしょう。 主人はアフターシェーブローションやスカルプケアとして使用していますよ。 70代で新たな幸せを手に入れた王妃を想像しながら、ぜひ高貴なブレンドでスキンケアを楽しんでみてくださいね。
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