万全に紫外線対策をしたつもりでも、うっかり日焼けしてしまうことも。そんなときに使いたいオイルが、ビタミンCの爆弾と呼ばれるローズヒップオイルです。構成成分の95%が美容成分であるオイルの魅力をお伝えします。

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万全に紫外線対策をしたつもりでも、うっかり日焼けしてしまうことも少なくありません。 そんな日焼け後の肌ケアにオススメのローズヒップオイルについて、ご紹介します。
日焼け後の肌ケア

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日焼けは、火傷と同じです。 紫外線によって肌が炎症を起こしている状態ですので、まずはしっかりと冷やしていきましょう。 氷水につけた濡れタオルを患部にあてて、痛みや火照りが軽減するまで冷やします。 炎症がおさまったら、たっぷりと保湿をしていきます。 なるべく肌にやさしい化粧水を使ってローションパックを行ったり、ローズヒップオイルを使ったケアがオススメです。
ビタミンCにも色々ある!?
日焼け後のケアといえば、美白!
美白といえば、ビタミンCを含む化粧品でケアしている方も多いかと思います。
しかし、化粧水などに含まれるビタミンCは<水溶性>のため、肌に浸透させるために界面活性剤などが使用されており、日焼け後の肌には刺激が強くなりがちです。
そこで活用したいのが、ローズヒップオイルです。 このオイルに豊富に含まれるビタミンCは<油溶性>のため、肌に負担をかけることなく浸透してくれます。
どうしてビタミンCは、シミやくすみに良いの?
シミやくすみの原因は、紫外線によるダメージから肌を守るために生成されるメラニン色素にあります。 メラニン色素が生成されると、肌の奥にあるチロシナーゼという酵素が作り出されて、これがシミやくすみを生み出します。 ビタミンCにはこのチロシナーゼの働きを抑える効果があるため、ビタミンCが豊富に含まれているローズヒップオイルを使用することで、シミやくすみなどから肌を守ることができます。
ハーブティーでもおなじみのローズヒップとは

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ローズヒップオイルは、ドッグローズと呼ばれる野バラの一種の種子から採取されます。
野バラの実から抽出されるオイルが狂犬病に効果があるとされており、ラテン語でドッグローズ(犬バラ)と名付けられた後、そのまま英語で呼ばれるようになりました。
ドッグローズは、主にチリとペルーのアンデス山脈中に自生しています。 高さは2.5mほどに成長し、白や淡い紫色の小さな花が咲いた後の実は、ハーブティーやジャムなどで食用とされています。
ローズヒップオイルに含まれる成分

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ローズヒップオイルは、「ビタミンCの爆弾」と呼ばれています。
この名の通り、ローズヒップオイルにはビタミンCが非常に豊富に含まれており、その量はレモンの約20倍になります。
ビタミンCは熱に弱いため、加熱するとすぐに破壊されてしまいますが、ローズヒップオイルにはビタミンCの破壊を防ぐ作用を持つビタミンPが含まれているため、加熱しても成分が失われにくいと言われています。
ローズヒップオイルは、αリノレン酸を豊富に含みます。
αリノレン酸は、近年注目を集めている必須不飽和脂肪酸です。
アロマテラピーでは、フェイシャルマッサージ用のオイルとして研究が進んできました。
必須脂肪酸であるαリノレン酸やリノール酸を豊富に含むことで、肌にハリと潤いを与えて、シワの予防、シミや老化肌の改善、美白効果など、アンチエイジングの美容オイルとして人気があります。
その他にも、ポリフェノールの1種であるリコピンやティリロサイド、βカロチン、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、鉄分などが含まれています。
日焼け後の肌だけじゃない!嬉しい肌効果

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ローズヒップオイルには紫外線によりダメージを受けてしまった肌を修復させる効果が期待できます。
そのため、紫外線量が大変高い地域であるオーストラリアやニュージランドなどのローカルな化粧品ブランドでは、ほぼローズヒップオイルが含まれているそうです。
日焼け後の肌は、角質層のバリア機能が低下し、刺激に対して敏感に反応してしまいます。
ローズヒップオイルは、オメガ3脂肪酸の働きによって表皮の細胞膜を正常化してくれる効果が期待でき、バリア機能を高めてくれます。
また、構成成分の95%が美容成分のため、肌のターンオーバーを整えて肌の再生を促進させてくれます。 そのため、小じわやたるみ、毛穴の開きの改善や防止効果も期待することができます。 さらに、肌のキメを整えてくれるので、ニキビ跡の改善にも有効です。
オイルの使用法と保管法
赤みがかった色をしたローズヒップオイルは、人の肌に近いpH値のため、どんな肌タイプの人でも使いやすいオイルです。
肌へのなじみがよいだけでなく、保湿力が高いため、肌にやさしい化粧水の後に使用することをオススメします。
その他、クレンジングオイルとして使用したり、オイルパックにも用いることができます。
また、ボディクリームに少量加えたり、ヘアオイルとしても使用できます。
単独で使用しても問題ありませんが、ややニオイが強いため、マッサージオイルとして使用する場合は、他の植物油に5~10%程度の割合で加えて使用すると使いやすくなります。
ローズヒップオイルは、オメガ3脂肪酸をはじめ不飽和脂肪酸を95%も含有しています。 そのため、美肌効果が高いのですが、その反面、極めて酸化しやすいオイルでもあります。 開封後はできるだけ冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。
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