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幸せとは、何気ない毎日の中から、たくさんの喜びや楽しみを見つけ、感じ取ることができること。ないものを数えるのではなく、もうすでに持っているものにフォーカスすることが大切です。幸せの感度を高めることが、より素敵な毎日への近道です。

「人間は死ぬことよりも、幸せになることのほうが怖い」


心理学を勉強して出会ったこの言葉に、私は衝撃を受けました。 ですがその頃、確かに私は色々なことがうまくいかない八方塞がりの時期だったこともあり、驚きつつもなんだか妙に腑に落ちたような気分になったものです。

あなたは、自分の人生にどのようなイメージを思い描いていますか? 毎日が笑顔に溢れた、楽しく幸せな人生? それともなんとなくうまくいかない、つまらない人生?

どんなイメージを思い描こうと、それはあなたの自由。 だってあなたの人生なのだから。 あなただけが、あなたの人生のシナリオを決めることができるのです。

しかし当然、多くの人が幸せを願っていますよね。 けれど願いとは裏腹に。

もしもあなたが、自分の人生にネガティブなイメージを描いているのだとしたら。 そしてその思いが、ネガティブな現実を引き寄せているのだとしたら。

幸せになるということは、あなたが作ってきたこの世界観や人生観が全て壊されてしまうことを意味します。 それは、今まで私達が作ってきた世界の死、とも言えるのです。

人間は変化を恐れる生き物。 たとえば、知らない天国よりも、住み慣れた地獄を選択してしまうほどに。 それほど、私たちは変わるということが怖いようなのです。

ついネガティブなイメージを描いてしまう。 つい否定的なことばかり考えてしまう。 これは、ひとつの心のクセであったりします。 そんな心のクセは、毎日少しずつ、意識の向ける方向を変えていくことで直すことが可能です。 あなたにはどんな心のクセがあるでしょう?

『今この瞬間にあなたが無常の喜びを感じていないとしたら、  理由は一つしかない。  自分が持っていないもののことを考えているからだ。  喜びを感じられるものは、全てあなたの手の中にあるというのに。』

これは、インド出身のカトリック司祭、アントニー・デ・メロの言葉です。

今ここにある幸せ。 それを感じるかどうかを、私達は選択することができるのです。 なぜなら、アントニー・デ・メロの言葉通り、 私達の手の中には、すでにたくさんの幸せがあるのですから。

もし今、あなたが幸せを感じていないのであれば、それは幸せを感じることを自分に許可していないから。 もう十分、悩んだはずです。 もう十分、苦しんだはずです。 あなたは、幸せになっても良いのです。

まずは自分が幸せになる許可を出してあげましょう。 目の前にある小さな幸せから。

外的な何かに幸せを求めれば、無限の不足感を生み出します。 あなたの幸せが、誰かや何かにコントロールされてしまうから。 一方、自分の幸せに主体性を持つことができれば、まるで宝探しのように 次から次へと、様々な幸せがいつもの生活の中に隠れていたことに気づけるでしょう。

幸せとは、何気ない毎日の中から、たくさんの喜びや楽しみを見つけ、感じ取ることができること。 ないものを数えるのではなく、もうすでに持っているものにフォーカスすることが大切です。

他人の持っているものと、自分の持っていないもの。 他人の良いところと、自分のダメなところ。 私たちはつい、こうした比較をしがちです。 これでは端から、自分に「ダメ」な烙印を押したがっているようなもの。

すでに自分が持っているもの。 自分のできること、良いところ。 それに目を向けられるかどうか。 ここが幸せの感度をあげるための大きなポイントです。

自己価値が低いと、どうしても自分を粗末に扱いがち。 そしてある日、周りの人からも粗末に扱われていることに気づいたりします。 心は内的世界と外的世界とのバランスを取ると言われています。 人から大切にされない、いつもぞんざいな扱いをされてしまう そんな心の痛みを感じる人は、まずは自分が自分をどう扱っているか、を考えてみてください。

まずは自分を一番大切にする。 どんな私も大丈夫。 どんな私も愛おしい。 こんな感覚を、いつも持てるようになると良いですね。

自分を愛するということは、幸せの絶対条件だと私は思うのです。

誰かを幸せにしようと思ったら、まずはあなた自身が幸せでいて下さい。 もうすでにある幸せに、ひとつでも多く気付けるように。 幸せの感度を高めることが、より素敵な毎日への近道です。

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