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アルガンオイルLOUNGE 寺井幸也さん×高山都さん×岡本静香さん 食生活編②

素敵に楽しく年を重ねている、まさにスローエイジングなひとたち。今回のインタビューでは、料理研究家で幸也飯代表の寺井幸也さんと、女優でモデルの高山都さん、若手美容家として活躍中の岡本静香さんにお話を伺いました。仲良し3人が語るスローエイジングな食生活はためになることばかりです。

【男性ウケする料理のメニューとは?】


SA編集部:幸也さんにお聞きしますが、男性からみて女性がこういう料理を出してくれたら嬉しいなってメニューはありますか?


寺井幸也さん(以下、幸也):やっぱり品数よりボリュームだよね!

SA編集部:どんぶりとか?

幸也:このあいだも同じような企画でレシピを作ったんですが、やっぱり選べる楽しさを欲しいのは女性で、男性は丼ものや一品で分かりやすい味付けが好み。

SA編集部:肉!米!以上!!みたいな感じですか?

幸也:そう!それにそそられる。笑

高山都さん(以下、都):そうですよね。とりあえずそれを出しておいたら喜びますよね。

幸也:だから色々副菜なんかをたくさん並べても喜んではくれるけど、多分ドンッと迫力ある一品があるだけで『うまそう!!』って気持ちが生まれるのが、男なんじゃないかな。

都:確かに。我が家に来るお客様も、女性は品数多くてちょっとずつ食べるのが好きだけど、男性ってけっこう基本は定食が好きで、品数より生姜焼きドーンッ!とかそっちのほうが喜ばれますね。

幸也:男性は主役がはっきりしていればいるほどいいのかも。今日はこれだよっていうメインがしっかりしていればOK。笑

SA編集部:案外男の人って簡単なんですね。笑

都:そう、だから自分のテッパン得意料理を3つくらい持っておけば、男の人の胃袋は掴める!笑


【食のバランスについて】


岡本静香さん(以下、静香):私・・・、やめ過ぎに物申したいんです!笑 グルテンフリーだとか、炭水化物抜くとか、糖質全部カットとか。いきなりやめることからはいる方って多いですよね。それってバランスが悪いような気がして・・・。

都:いきなりやめたら、また食べる機会があるとすぐ戻ってしまいますよね。ダイエットと一緒で、なにかを抜くことでしか生きられない身体になってしまったら、あとで必ずしわ寄せが来るような気がしますね。

幸也:じゃあ、僕も物申しますね。笑 減らすことばかりに意識を向けているけれど、ある一定の年齢を越えると身体の中からどんどん細胞とか減っていっているわけじゃないですか。なのに、減らすことばかり気を取られて補うことを忘れていますよね。


やはりバランスが大事で、減らすことだけじゃなくより良いものを補って増やすことも同じように大切なんじゃないかと思います。


静香:ホント、まさにマイナスすることにこだわり過ぎだと思うし、これを摂っているからダメなんじゃなくて、本当はトータルで見るべきですよね。 いきなりトータルを分かろうとしなくてもいいけど、いきなり美味しくいただいていた栄養素を悪者にしなくてもいいのにな、と。 『静香さんもパスタとか食べるんですね?』とか聞かれたりするんですが、普通に食べます。笑 全てを拒否するのではなくて、例えばちょっとパスタの量を減らして違う栄養素を摂ったりとか。 アレルギーじゃないのであれば、駄目出ししてご飯を悪者にするのはどうなのかな・・・。

都:周りがしていることをみて、じゃあ私も!とかではなくて、まず自分を知ってから足りないものを入れてみるとか。


もう少し掘り下げて知ってから、本当に自分に必要なものを足したり引いたりしたほうがいいんじゃないかと思いますね。


幸也:みんな、なかなかバランスがとれないんじゃない?

SA編集部:だからメディアで何かを取り上げられると、スーパーの棚からその商品だけごっそりなくなるような現象が起きるのかもしれませんね。笑


静香:2人はどうやって食のバランスを取ってる?


都:その日の状態によるけど、運動をして筋肉を酷使した日はたんぱく質を意識して摂るとか。 あと、私は昔の人の知恵って確かだと思っていて。簡単に言えば、ぬか漬けは乳酸菌が豊富だとか一汁一菜とか、すごく身体に良くてバランス的にも理にかなっているなと。 今、ちょうど栄養についての勉強をしていて、ちゃんと理由があるから受け継がれているんだなと改めて思いますね。 それから、アンチエイジングを強く意識している人にかぎって、すごくせかせかしていたりなんかちょとギスギスしているような気がするんです。 過酷なダイエットをしている人もそれと同じで、減らすことに夢中で、食に対して拒否を示すことが多いような・・・。 ビーガンとかも療養目的や宗教上でならともかく、ダイエット目的にやっている人に、周りがとても気を使って振り回されることが多々あるなと。 どこのお店だったら大丈夫?とか、何だったら食べられる?とか。他人に気を使わせたり心配させたりするのって、コミュニケーション的にはバランスが悪いですよね?笑

幸也:たぶん栄養が足りてないんですね。笑

都:それって女性としてもったいないと思う。せっかくなら自分が持っているオーラをさらに良くするほうが魅力的なはず。 そうすると、『あんな女性になりたい』と憧れてもらえるようになるんじゃないかな。

SA編集部:みなさんは人のマネはしないんですね。

幸也:しないですね。年を重ねるほど、自分を受け入れていくことが大切だと思います。

都:誰それのマネとか常にトレンドを追いかけている人も多いですよね。本当の大人ってそこではなくて、自分にとって良い物を知っていてそれを選ぶとか、柔らかいけれど芯があるというか。

静香:私はみやちゃんのお料理の油の量だったり、幸也さんの彩りとかを参考にしたり、どこかで無意識に憧れてマネするっていうのは日々やっていますね。


つまり、そのまんま人の行動やしぐさをマネするのではなくて、自分にとってこれは合う合わないの取捨選択をして、いいところだけをマネさせてもらうかな。


都:静香ちゃんの選択の仕方は大人だよね。

SA編集部:ちなみに、みなさん食事のとり方にも気を使っていますか?

幸也:人って甘い物が欲しいとか、しょっぱいものが食べたいとか、『欲するとき』があると思うんですが、そのときの摂り方が重要。 我慢はストレスにもなるから我慢するのではなくて、すごくお腹が空いていても、ちゃんと腹八分目で抑えられるのが大人ですかね。笑

静香:それは最近やるようになった。本当に最近だけど。以前は欲望のままに食べて動けなくなってた。笑

幸也:やっぱり身体が欲しているサインは無視しちゃいけないし、むしろ欲する前に気付くといいですよね。 でも規則正しくきちんとした食生活をしていたら、ドカ食いとか身体のサインに気付かないとか、そういう現象は起きないのかも。

SA編集部:あまり自分の欲しているサインに抗わないってことですね。

都:たまには食べたいものを思う存分食べたほうがいいと思います。その後うまく調整することが大切ですよね。 例えば旅行に行ったときまで食事の我慢をするのは嫌だし、会食なんかで残して周りに心配をかけるのもちょっと違うし。そこはやっぱりバランスが大事で・・・。 そんなふうに思うようになったのも、ご飯を作るようになってからで、食事に対してリスペクトの念を持つようになりましたね。


いただきますの一言もそうだし、一食に対して謙虚に向き合いたいし。


だからというわけではないけれど、作り手側としてはご飯の前に間食されたくないかも・・・。笑

幸也:自分が作ったご飯を食べる直前に、何かを食べられるのは切ないですよね。笑

都:つまみ食いとかじゃなくて、食事前にお菓子を食べて子供の頃に怒られたことがありますが、あの頃言われたことが大人になって理解出来ました。悲しくなるというか、あぁ、こんな気持ちになるんだなって。 一生懸命時間をかけて魂を注いで作っているので、食べる側も出来れば空腹の状態で、いただきますって食べてほしい。


静香:きっと料理には作り手側の『気』が入っているんでしょうね。

このオイルひとつとってもこだわりというか、作り手の気が入っているから、そういうものを組み合わせてパワーをいただいているというのはすごく感じますね。

SA編集部:貴重なお話を聞かせていただき、有り難うございました! 次回はみなさんのライフスタイルに関して、お話を伺いたいと思います。


料理研究家 幸也飯代表 寿司職人である祖父の影響で、幼少期から料理に目覚めて以来、数々の有名レストランで経験を積んだ後、2015年に独立。 幸也飯のコンセプトは『食べる人に幸せを届ける』こと。 美味しい料理を提供するだけでなく、使う素材が持つ背景や作るまでの過程も大切にし、心も体も満たされる、おしゃれでヘルシーな料理を提案する。

女優・モデル 女性誌でビューティーモデル、ドラマや舞台の出演、ラジオ番組のパーソナリティなど活動は多岐にわたる。 特技はランニング。 自己ベストは3時間41分で2016年横浜マラソンを完走。 趣味は料理と器集め。 Instagramでは #みやれゴハン として日々のゴハンを投稿している。


美容家 学生時代に始めた美容ブログ『静香のメイク日記』が女性からの絶大な支持を得て、美容ライターとしての活動を開始。 現在は若手美容家として活躍中。 独特の世界観を持って 綴る美容コラムが人気を集めている。 2012年に『日本すっぴん協会』会長に就任。自身のすっぴん美肌を活かした美肌情報を発信し話題となっている。 著書『ふつうに過ごすだけでキラキラ変身していく』(ダイヤモンド社)・『岡本静香のすっぴん美容』(光文社)ほか


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