気持ちのよいアウトドアの季節がやってきましたね。でも気になるのが「虫」。虫除け剤に含まれるディートは有害性が指摘されています。今回は安心安全だけでなく、香りも心地よい虫除け精油と簡単スプレー作りをご紹介します。
虫除け剤に含まれるディートとは?
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「ディート」という物質名を聞いたことがある人も多いのでは?
ディートは、1964年に米軍が蚊などの触角に作用する虫除け剤として、兵士用に開発しました。
化学名をジエチルトルアミドと言い、昆虫忌避剤として用いられています。
現在、蚊やダニやブヨやアブといった吸血害虫や、その害虫が媒介する病気から防護するために非常に優れた薬剤として、さまざまなタイプのものが売られています。
しかし、稀に神経障害や皮膚炎を起こす報告があったため、アメリカやカナダなどでは、安全性についての再評価が行われ、特にカナダでは子どもへの使用について厳しい規制が設けられることになりました。 また日本でも、使用上の注意の改訂が図られることになりました。
ディート不使用でも虫除け!香りで虫が寄らなくなる理由
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アロマテラピーを楽しむ際に使用する精油。
なぜ、植物の中には香りを発するものがあるのでしょう?
植物にとっての芳香物質の役割は、以下のようなものが挙げられます。
① 誘引作用:昆虫や鳥を引き寄せ、受粉をしたり、種子を遠くへ運んでもらう。
② 忌避作用:有害な虫や鳥を遠ざけ、摂食されることを防ぐ。
③ 抗真菌作用・抗菌作用:カビや有害な菌が植物に発生するのを防ぐ。
④ 冷却作用:精油を蒸発させて冷却し、暑さから身を守る。
自ら動くことのできない植物は、動物の「動ける」という手段を香りを使って巧みに利用したり、太陽の紫外線による酸化や虫などの外敵から自らを守るために、香りや苦味を持った化学物質を作り出しているのです。
アロマテラピーで虫除け対策が可能なのは、②の働きによるもの。 天敵に襲われても逃げることができない植物は、害虫から身を守るために、動物が嫌がる成分(香り)を生成しているのです。
虫除けにオススメの精油
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・レモングラス
ハーブティーとしてもなじみのあるハーブで、鮮烈なレモンの香りがします。 イネ科の多年生植物で、草丈は90㎝程度にまで生育します。 細長く尖った葉から、精油が採られます。 精油の大半を占めるシトラールという成分が、虫が嫌う香り成分となります。
・シトロネラ
虫除けでとても有名な精油ということもあり、夏場になると売り上げがぐーんと上がる精油です。 レモングラス同様、レモンを鮮烈にしたようなメリッサにも似た香りです。 スリランカが原産のイネ科の植物で熱帯地域に広く生育します。 生命力が強いハーブで、細長い葉は1m近くまで成長します。
・ユーカリ・シトリオドラ
レモンユーカリという名前でも販売されている精油です。 ユーカリには500を超えるほど多くの種類がありますが、この精油はその中でもレモン調の香りがします。 シトロネラールという成分が、虫除けに有用です。
・ゼラニウム
ローズ調の香りがする精油です。 約60cm程度の高さにまで生育する低木で、ピンク色の美しい花を咲かせますが、精油は葉から抽出されます。 ヨーロッパでは、災厄より家を守るために、窓辺に赤いゼラニウムの花を飾る習慣がありますが、実は昆虫忌避効果もあるため、虫除けの役割も同時に果たしています。
・ペパーミント
清涼感のあるスッキリとした爽やかな香りです。 ウォーターミントとスペアミントの交配種で、草丈が約1mにまで育成するシソ科の多年生ハーブです。 清涼感をもたらすメントールという成分が、虫除けに有用です。
虫除けスプレーを作りましょう
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肌に直接使うものだからこそ、安心な素材で。 お気に入りの香りで作れば、フレグランス感覚で使えます。 化学薬品を使っていないので、人にも地球にも優しいのも嬉しいですね。
<材料> 完成50mlサイズ
無水エタノール 5ml
精製水 45ml
精油 10滴まで
<作り方>
① ビーカーに無水エタノールを5ml入れます。
② 精油を加えて、ガラス棒でよく混ぜます。
③ 精製水45mlを加えて、よく混ぜます。
④ 容器に入れて、日付を記載したラベルを貼って、出来上がり!
<使い方> 使う前に都度容器を振ります。 肌に使う場合はパッチテストを行いましょう。 3歳未満のお子様に使用する場合は肌に直接使用せず、靴やベビーカーにスプレーしましょう。 ※使用期限は2週間です。
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